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社内表彰制度の整備

表彰の実施では
 客観性と画一性を保てるよう、
  予め表彰基準を定め継続的な維持が重要です。

表彰制度の公平性と画一性。持続させるために社内表彰制度を作成し、明文化します。

 多くの企業に置いて、就業規則にて懲戒と並び表彰に関することが明記されています。
 しかし、運用上懲戒に関する内容に対して、表彰について記述が少なく不明確な部分が多いことがあります。
 表彰は社員の意欲を高めることができますが、同時に意欲を低下させることもあることに注意し、予め不足内容を補完する表彰基準を定め、運用を行うことが必要です。

・就業規則における表彰内容
 懲戒項目は、懲戒事案が発生し処分を行ったとき、労働紛争を予防するための重要な記載項目です。
 これに対して表彰内容は、社内おける人事評価の一部に留まるため、この記載内容が外部から着目されることはありません。
 このため、内容が不十分であることが多い項目です。

・表彰基準の画一性の重要性
 会社の経営状況。経営者の気分により不必要に大人数の表彰を行う行為。
 安易に表彰を行う行為は、後に公平性を欠くことに繋がります。
 公平性を欠いた表彰行為は、表彰により社員の意欲を高めるという趣旨が失われるため、画一性が重要です。

・表彰実施の継続性
 表彰内容として定める行為があった場合、回数・案件が少なくても定期的に実施し継続させることが重要です。
 表彰される側にとっては、非常に重要であり放置する行為は、大きく意欲を低下させることにもなります。

・表彰基準の取り扱い
 表彰基準は、
 推薦者となる各部門長を対象に作成するもの。
 運用側(総務等)にとって必要となる副賞等の金品内容。
 具体的な表彰区分。表彰の実施時期等を定めるものが必要です。


・表彰基準の内容

・表彰の種類と基準
 ・優秀賞
 記載例:
 ・事業所年間目標売上高を達成したとき。
 ・車両運転の無事故距離を達成した時。
 5万km、10万km等
 ・この他、会社が公認する公の事業目標を達成した時。
 労災事故の無事故。節電目標。雇用目標。粗利益 等。

 ・永年勤続
 記載例:
 永年誠実に勤務したことによる表彰
 20年、30年、40年

 ・功績賞
 外部団体による表彰によって、会社の名誉を高めたことによる表彰。
 新聞、テレビ、その他公のものにより、会社の名誉を高めたことによる表彰。

 ・功労賞
 ヒット商品を開発した功労。
 新たなサービス・技術を開発した功績。

・表彰枠
 表彰は、個人表彰を○名以内。団体表彰を○団体以内とする。
 但し、永年勤続。車両運転の無事故距離等の定例的な性質有する表彰を含まない。

・表彰の資格
 個人表彰の対象者は、○○職(役職)以上を除く、勤続○年以上の社員とする。

・表彰の実施時期
 定例の実施を年1回○月とする。
 人命に関わる大きな功績。当社事業に直接関係する大きな功績があった場合は、その都度実施する。

・表彰推薦者
 表彰候補者の推薦は所属長が本社総務課まで推薦する。
 総務課は、事実関係並びに表彰基準に照らし合わせ確認し取り纏めを行う。

・表彰の審議者
 表彰審議者は次の通りとする。
 役員1名、総務部長1名、他課長職以上の管理者を含む3名以上で審議する。

・副賞の内容
 各表彰にかかる副賞の基準額は次の通りとする。
 ・優秀賞
  団体で表彰される場合 ・・・○円 又は、人数×○円の何れか
  車両運転の無事故距離 ・・・5万km ○円、10万km  ○円
 ・永年勤続
  20年・・・○円
  30年・・・○円
  40年・・・○円
 ・功績賞・・・○円~○円の範囲
 ・功労賞
  功労の内容と、功績の大きさ。及び類似する過去の副賞の実績を鑑みてその都度決定する。

 副賞は金券とし、特別な事情がない限り現金の授受を行わない。など。

・この他
 表彰基準と合わせ、過去の表彰に関する履歴(内容と副賞等)を残し、後の表彰実施の参考にます。
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